Artist Page TAICHI KODAMA 児玉 太一
児玉 太一|TAICHI KODAMA
2006.10.21(土)- 2006.11.11(土)
一貫して堆積させる、重ねる行為からの制作を行ってまいりましたが、ここでは実体を持たない光に対しての関心を提示しております。
2006年3月のart in transitvol.9 パレスサイドホテル京都における展示では南向きの窓から自然光の入るホテルの一室という空間にあって、空間と作品との調和を考えガラスを支持体としました。これを契機として、作品が画面表面からの反射光によってなるのではなく、光が内在するすべてを透過してそのかたちがあらわれるのだとあらためて思いました。
今展では、3mm厚のガラスと、紙を支持体とした、ぞれぞれの物理的な厚みの異なる素材を支持体としています。内包されたものがガラスという透明素材を得ることで本来、内在して私たちの目にはうつらないいくつもの表面が見えます。
光を透過し跳ね返ってくるガラスと、紙を支持体とした作品から、それぞれの厚みがもたらす光をとおして、あらたな「奥行き」が見える様に思われます。(作家コメント)