越野 潤|三浦 洋子|JUN KOSHINO|YOKO MIURA – subtleness
2011.04.02(土)- 2011.04.30(土)
越野潤は、十数年来、一貫してモノクロームの作品を制作し、その間、支持体がキャンバスから金属に変化し、形態も矩形や円形、その大小の変化など、様々な実験が行われてきました。今回は、立体的な支持体を上下に組み合わせた微妙に違う白い2 色セットの作品を展示している。
三浦洋子は、パネルにオーガンジーを重ね、更に絵具を重ねるという方法で平面作品を制作しています。それは、素材の物質性がいきた(例えばオーガンジーによるモアレ現象、ステンレスシートによる表面反射 等)、身体的にも視覚的にも豊かな戯れが潜んだ絵画です。また同じ手法をベースとしながら、引っ掻く様に反復模様を描写したり、絵具の染み広がりによるイメージを挿入したりと、平面の重層化も試みてきました。
[subtleness] とは、( 技術的・感覚的な) 緻密さ/巧妙さ も含む言葉です。鋭い感性で繊細な事象を追求しつづける二人の仕事は、観る側の私たちにも、普段使わない末端の感覚器官を働かせることを要求しているのかも。