INDIVIDUAL SURFACE: 鈴木たかし TAKAHI SUZUKI｜北𡌛吉彦 YOSHIHIKO KITANO｜熊谷　誠 MAKOTO KUMAGAI｜三浦洋子 YOKO MIURA
この展覧会はギャラリーヤマグチ の４作家の作品により、各作家が作品の独自の表面処理により個々の持つ芸術的な探究を呈示するグループ展として企画しました。鈴木たかし(1948 -）はジェッソカラーを施し、マットな表面の微妙な差異に朧げながら現れる不思議な空間を呈示している。北𡌛吉彦（1960 -）一貫して油彩による単色の作品を制作し続けている。今回は両端が湾曲された（その部分はアルミとして残し）アルミの支持体に塗り重ねられた７点の作品で構成され、一面の壁も作品化した展示になっている。熊谷　誠（1968 -）は新作「memory/scale (house)」シリーズ４点の展示。油彩による表面は「線と面」の構成で彼自身の独特なメモリーの世界を表現している。三浦洋子は布（オーガンジー）を重ねることによってモアレの世界、言い換えれば人間の経験的な視覚には無い新たな表面を創造しようとしているかの様である。