五十嵐 彰雄 |AKIO IGARASHI
描くこと、消すこと、削ること
少し古い個人史になるが、1970年から、私は大きな段ボール用の再生紙に鉛筆でドローイングを開始した。80年代からはキャンバスに油絵具(チタニューム・ホワイト)でペインティングをくり返した。最近はペインティングナイフを使用して何層もの色面を作り、さらに削る作業をしている。
ふり返れば、私の絵画の制作は、描くことと、削ることの継続だった。正直に言えば、ここ数年は描くことよりも削ることで絵画の表面を作っている。この様な行為の繰り返しで絵画の可能性を探しているともいえる。そこは複雑で多様な時間の経緯が痕跡として記録される。キャンバスの表面を削ることで作品を作るということは、絵を描くために準備された画布の使命を奪い取ることでもある。素地を露出したキャンバスは、平面性と本来の布としての物質性を見せ始める。
時には削られることで生地そのものが綻び小さな穴があくこともある。偶然にできたこれらの出来事も私にとっては重要である。
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少し古い個人史になるが、1970年から、私は大きな段ボール用の再生紙に鉛筆でドローイングを開始した。80年代からはキャンバスに油絵具(チタニューム・ホワイト)でペインティングをくり返した。最近はペインティングナイフを使用して何層もの色面を作り、さらに削る作業をしている。
ふり返れば、私の絵画の制作は、描くことと、削ることの継続だった。正直に言えば、ここ数年は描くことよりも削ることで絵画の表面を作っている。この様な行為の繰り返しで絵画の可能性を探しているともいえる。そこは複雑で多様な時間の経緯が痕跡として記録される。キャンバスの表面を削ることで作品を作るということは、絵を描くために準備された画布の使命を奪い取ることでもある。素地を露出したキャンバスは、平面性と本来の布としての物質性を見せ始める。
時には削られることで生地そのものが綻び小さな穴があくこともある。偶然にできたこれらの出来事も私にとっては重要である。
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21世紀になり、ますます解き明かされる宇宙の神秘。「宇宙が始まる前に何があったのか?」ローレンス・クラウス著。などの宇宙論や粒子力学などの新しい扉を開く理論や実証には興味を持つが、先は、私の手の触れるところから未知の扉を開きたい。
私がキャンバスを削る場所は、周囲が山々に囲まれたアトリエ(山小屋)の外の小さな空き地である。何層にも色彩を重ねたロール状のキャンバスを地面に置く。サンドペーパーで削り始める時、私もその中に立つ。キャンバスの表面は地面の凹凸を拾い、私の手のひらに振動として伝わる。視線は地球の中心に向かう。絵画の表面を作るというよりも大地との触れ合いを楽しむ。私と大地の間に存在する画布、それは私が宇宙との交感の場である。
ラスコーの壁画を描いた太古の人たちは、洞窟の奥で岩肌に手を当て、顔料を擦り付けることで、その向こうにある世界と対話したという。私は中原佑介氏の著書「ヒトはなぜ絵を描くか」の中の中沢新一氏との対談において、「壁の奥と人間が知覚できる世界のその境界面をほんのひとこすりすればよかったのではないか」。「だから、レヴィ・ソトローズが現代科学は神話的な思考の一形態なんだと言ってますけど、最近になってますますその通りだと思うようになります。その神話の思考法の構造をたどっていくと、ラスコーの洞窟で行われていた思考と、今サイクロトンを使って人間がやっている思考の、根本的な問題、主題は変わらないと思います。」と語る彼の説に強い共感を覚える。
私自身も地面に置いたキャンバスの表面、所謂「地上面」に手を触れ、新たな時空の図像を示したいと思ってます。
2021/11/07 五十嵐彰雄
私がキャンバスを削る場所は、周囲が山々に囲まれたアトリエ(山小屋)の外の小さな空き地である。何層にも色彩を重ねたロール状のキャンバスを地面に置く。サンドペーパーで削り始める時、私もその中に立つ。キャンバスの表面は地面の凹凸を拾い、私の手のひらに振動として伝わる。視線は地球の中心に向かう。絵画の表面を作るというよりも大地との触れ合いを楽しむ。私と大地の間に存在する画布、それは私が宇宙との交感の場である。
ラスコーの壁画を描いた太古の人たちは、洞窟の奥で岩肌に手を当て、顔料を擦り付けることで、その向こうにある世界と対話したという。私は中原佑介氏の著書「ヒトはなぜ絵を描くか」の中の中沢新一氏との対談において、「壁の奥と人間が知覚できる世界のその境界面をほんのひとこすりすればよかったのではないか」。「だから、レヴィ・ソトローズが現代科学は神話的な思考の一形態なんだと言ってますけど、最近になってますますその通りだと思うようになります。その神話の思考法の構造をたどっていくと、ラスコーの洞窟で行われていた思考と、今サイクロトンを使って人間がやっている思考の、根本的な問題、主題は変わらないと思います。」と語る彼の説に強い共感を覚える。
私自身も地面に置いたキャンバスの表面、所謂「地上面」に手を触れ、新たな時空の図像を示したいと思ってます。
2021/11/07 五十嵐彰雄
略歴 Biography
- 1938
- 福井県武生市(現:越前市)生まれ
- 1960
- 福井大学卒業
- 1938
- Born in Echizen city, Fukui
- 1960
- Graduated from Fukui University
- 1938
- 福井縣武生市(現:越前市)出生
- 1960
- 福井大学畢業
展覧会 Exhibition
- 2024
- 五十嵐彰雄 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 2023
- 五十嵐彰雄ー「削られた絵画」出版記念展 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 2020
- アートドキュメント|五十嵐彰雄展ー絵画再考(積もる質/削られた層)、金津創作の森美術館、福井
- 2019
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 新作 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 近作 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 70-80年代 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 2016
- 五十嵐彰雄 ̶削られた絵画、ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART、ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(グループ展)
- 2015
- 五十嵐彰雄 ̶物質としての絵画、ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 2014
- LINE—五十嵐彰雄|池田啓子 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(グループ展)
- 2006
- ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪(個展)
- 2024
- 五十嵐彰雄 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2023
- 五十嵐彰雄ー「削られた絵画」出版記念展 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2020
- アートドキュメント|五十嵐彰雄展ー絵画再考(積もる質/削られた層)、金津創作の森美術館、福井
- 2019
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 新作 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 近作 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 五十嵐彰雄 削られた絵画 70-80年代 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2018
- Akio IGARASHI, Willem Baars Projects、アムステルダム
- 2016
- 五十嵐彰雄 ̶削られた絵画、ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2015
- 五十嵐彰雄 ̶物質としての絵画、ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2014
- 五十嵐彰雄 ̶線の仕事̶ gallery AXIS 6917、福井
- 2013
- 五十嵐彰雄‐カラードローイング (未発表) 、gallery AXIS 6917、福井
E & C ギャラリー、福井 - 2009
- GALLERY TERASHITA、東京
- 2008
- 新作展、GALLERY TERASHITA、東京
- 2007
- アルミニウムプレートの新作、GALLERY TERASHITA 、東京
- 2006
- ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2005
- one series 4 -igarashi akio- ONE 展、GALLERY TERASHITA、東京
ギャラリー揺、京都 - 2004
- GALLERY TERASHITA 、東京
- 2003
- ギャラリーヤマグチ 、大阪
- 2002
- 鯖江市資料館 、福井 ギャラリーG2、福井
- 2001
- 海岸通ギャラリーCASO + ギャラリーヤマグチ 、大阪
- 1998
- ギャラリー17、金沢 ギャラリーココ、京都 福井県立美術館 、福井
- 1997
- ギャラリーヤマグチ、大阪 福井県立美術館、福井
- 1996
- ベイスギャラリー 、東京 福井県立美術館、福井
- 1995
- ギャラリー360°、東京 福井県立美術館、福井
- 1994
- 福井県立美術館、福井
- 1993
- エルフ福井ギャラリー、福井
- 1992
- いづみ画廊、福井 ギャラリー・OH、一宮
- 1991
- ギャラリーココ、京都
- 1990
- ギャラリーヤマグチ、大阪
- 1989
- アールギャラリー、福井 INAX ギャラリー、東京 ギャラリー・OH 、一宮
- 1988
- ギャラリーココ、京都
- 1987
- ギャラリーヤマグチ、大阪
- 1986
- ギャラリーヤマグチ、大阪
- 1985
- ギャラリーヤマグチ、大阪 ギャラリーM 、小浜
- 1984
- ギャラリーココ、京都 スペースB’、福井
ギャラリーヤマグチ、大阪 アールギャラリー、福井 - 1983
- 靭ギャラリー、大阪
- 1982
- 靭ギャラリー、大阪
- 1981
- 靭ギャラリー、大阪
- 1980
- 靭ギャラリー、大阪
- 1979
- サードフロア、京都
- 1978
- サードフロア、京都 村松画廊、東京
- 1977
- 画廊紅、京都 村松画廊、東京
- 1976
- 信濃橋画廊 、大阪
- 1974
- 信濃橋画廊 、大阪
- 1966
- 画廊紅、京都
- 2022
- 空間の自在者たち 五十嵐彰雄|井田彪|栩山孝、ギャラリーマロニエ、京都
- 三つの個展 橿尾正次|五十嵐彰雄|山本廣 鯖江まなべの館ミュージアム、福井
- 2021
- 日本の作家 山口藝廊、高雄、台湾
- 2020
- Die Fülle der Leere, kunstraum-oktogon、ベルン、スイス
- 2019
- 「レイヤー - 五十嵐彰雄・金井正夫・宇佐美圭司」 福井市美術館、福井
- 2018
- ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代、国立国際美術館、大阪
- 2017
- Kulturhaus Palazzo, バーゼル
Willem Baars Project, アムステルダム(五十嵐彰雄|鈴木隆) - 2016
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART、ギャラリーヤマグチ
クンストバウ、大阪
- 2014
- LINE—五十嵐彰雄|池田啓子 ギャラリーヤマグチクンストバウ、大阪
- 2013
- 「大きな絵画 - 五十嵐彰雄・金井正夫・宇佐美圭司」 福井県立美術館、福井
- 2011
- 「TEXTUREー主張する表面」 grid、鳥取
「絵画/筆触 Igarashi Akio・Miyagawa Tetsuya」福井市美術館 - 2009
- 「Black & White」GALLERY TERASHITA、東京
- 2008
- 1st Small Format GALLERY TERASHITA、東京
五十嵐 彰雄/新作展 GALLERY TERASHITA、東京
「アルミニウムの仕事 - 五十嵐彰雄、ダニエル・ゲティン、橋本夏夫」GALLERY TERASHITA、東京
Akio Igarashi、Dieter Villinger、Donald Judd 3人展 GALLERY TERASHITA、東京 - 2007
- 五十嵐 彰雄/アルミニウムプレートの新作 GALLERY TERASHITA、東京
- 2001
- 「アート・ドキュメント2001 福井の美術ナウー森から町へ」金津制作の森・アートコア
- 1999
- 「現代日本絵画の展望展」東京ステーションギャラリー
- 1998
- 「在ること」への問いかけ 富山県立近代美術館
- 1996
- 日本の現代美術 50人展—21世紀への予感 ナビオ美術館、大阪
第6回富山国際現代美術展 富山県立近代美術館
絵画の構造・一色一形態 文房堂ギャラリー、東京 - 1995
- 戦後福井の美術 50人展 エルフ福井ギャラリー
- 1992
- 筆あとの誘惑 モネ・栖風から現代まで 京都市美術館
- 1991
- 名古屋コンテンポラリーアートフェア 電気文化会館、名古屋
福井の美術 現代VOL.2 福井県立美術館 - 1989
- ドローイング・プリンティング・紙の造形、ケベック、カナダ
- 1998
- 第8回現代美術今立紙展特別企画展 今立トレーニングセンター、今立
- 1986
- シガ・アニュアル'86 ー多義的な表面 滋賀県立近代美術館
福井アート・トゥデイ'86 福井県立美術館 現代の白と黒 埼玉県立近代美術館 - 1985
- 藤沢典明の世界展ー藤沢典明と世界の作家 福井県立美術館
日本アートフェア'85 そごう百貨店 大阪 - 1983
- 土岡秀太郎と北荘・北美と現代美術館 福井県立美術館
第1回大阪現代アートフェア'83 大阪府現代美術センター - 1982
- 第7回イギリス国際版画ビエンナーレ、ブラッドフォード、イギリス
- 1981
- 神戸招待現代美術展ー平面へのアプローチ 神戸ポートアイランド博物館
- 1980
- 福井現代美術展 福井県立美術館
- 1977
- 第12回リュブリャナ国際版画ビエンナーレ リュブリャナ ユーゴスラビア
ワールドプリントコンペティション'77 サンフランシスコ近代美術館
現代版画コンクール 大阪府民ギャラリー - 1976
- アート・ナウ'76 兵庫県立近代美術館
ジャパン・アート・フェスティバル展 東京 シアトル ロサンゼルス - 1966
- 北美グループ展(〜'73)、福井
- 1964
- 第8回シエル美術賞展 白木屋 東京/藤井大丸、京都
- 2004
- 嶋崎吉信「筆触の力:五十嵐彰雄の絵画について」
- 2002
- 芹川貞夫「五十嵐彰雄ー抑制と豊饒」ギャラリーG2
井上裕子「光の扉」鯖江市資料館リーフレット - 1998
- 篠雅廣「それはまだ解決していない」 ギャラリーココ個展パンフレット
- 1997
- 中原祐介「動勢をはらんだ白い絵画」アートが創る宇宙 雑誌ボイス
- 1996
- 中原祐介「白い作品」ベイスギャラリー個展カタログ
中原祐介「極小化された表現主義」第6回富山国際現代美術展カタログ
谷新 還元からの成熟/還元との距離 絵画の構造カタログ文房堂ギャラリー - 1992
- 本江邦夫「白の周縁」いづみ画廊個展カタログ Akio Igarashiによる「AKIO IGARASHI」
- 1991
- 芹川貞夫「福井の美術・現代Vol.2によせて」美術館だより
中原佑介「Igarashi Akio,Touching Light」80年代美術100のかたち
篠雅廣「五十嵐彰雄の絵画」福井の美術現代VOL.2展カタログ - 1990
- Akio Igarashi「作品におけるホワイトの意味性」ACRYLART VOL.14
中島徳博「構築と解体」ギャラリーヤマグチ個展カタログ - ]1989
- 中原祐介「五十嵐彰雄の白い絵画」INAXアートニュースNO.83
茂登山清文「堆積し/切断される“とき”」ギャラリー・OH個展カタログ
中谷至宏「白」へと現代芸術批評誌 エーシー - 1986
- 尾野正晴「多義的な表面」シガ・アニュマル'86カタログ
- 1985
- 村田慶之輔 ギャラリーヤマグチ個展カタログ 室伏哲郎 版画事典 東京書籍kk
- 1984
- 乾由明「イリュージョンとしての平面」ギャラリーココ個展カタログ
神原正明「壁の思考」ギャラリーM通信 橿尾正次「跡の集積」spaceB' 個展カタログ - 1977
- 乾由明「肉体の律動と透明化・五十嵐彰雄」版画芸術NO.18
- 滋賀県立近代美術館 福井県立美術館 高松市美術館 富山県立近代美術館 武生市役所(現越前市) 大分県立美術館
- 2024
- Akio Igarashi, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- 2023
- Akio Igarashi - Exhibition to commemorate publication of "erasing painting", Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- 2020
- Akio Igarashi Exhibition - Reconsidering Painting ( Accumulated Quality / Scraped Layers ), Kanaz Forest of Creation Museum, Fukui
- 2019
- Erasing paintings Part 3, Gallery Yamaguchi kunst-bau ,Osaka (one-man exhibition)
- Erasing paintings Part 2, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- Erasing paintings Part 1, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- 2016
- paintings from 70s – early 80s, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (group exhibition)
- 2015
- paintings as substance 1969-72, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition)
- 2014
- LINE - Igarashi Akio & Keiko Ikeda, Gallery Yamaguchi, Osaka (group exhibition)
- 2006
- Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka (one-man exhibition) More Details
- 2024
- Akio Igarashi, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2023
- Akio Igarashi - Exhibition to commemorate publication of "erasing painting", Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2020
- Akio Igarashi Exhibition - Reconsidering Painting ( Accumulated Quality / Scraped Layers ), Kanaz Forest of Creation Museum, Fuku
- 2019
- Erasing paintings Part 3, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- Erasing paintings Part 2, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- Erasing paintings Part 1, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2016
- paintings from 70s – early 80s, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2015
- paintings as substance 1969-72, Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2014
- gallery Axsis 6917, Fukui
- 2013
- E&C Gallery, Fukui
- 2009
- GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2008
- GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2007
- GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2006
- Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2007
- GALLERY TERASHITA, Tokyo gallery yuragi, Kyoto
- 2004
- GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2003
- Gallery Yamaguchi, Osaka
- 2002
- Sabae City Archives Center, Fukui Gallery G2, Fukui
- 2001
- CASO + Gallery Yamaguchi, Osaka
- 1998
- Gallery 17, Kanazawa Gallery Coco, Kyoto Fukui Fine Arts Museum, Fukui
- 1997
- Gallery Yamaguchi, Osakai
- 1996
- Base Gallery, Tokyo Fukui Fine Arts Museum, Fukuii
- 1995
- Gallery 360°, Tokyo Fukui Fine Arts Museum, Fukui
- 1994
- Fukui Fine Arts Museum, Fukui
- 1993
- ELF Fukui Gallery, Fukuii
- 1992
- Izumi Gallery, Fukui Gallery・OH, Ichinomiya
- 1988
- Gallery Coco, Kyoto
- 1987
- Gallery Yamaguchi, Osaka
- 1986
- Gallery Yamaguchi, Osaka
- 1985
- Gallery Yamaguchi, Osaka Gallery M, Obama
- 1984
- Gallery Coco, Kyoto Space B’, Fukui Gallery Yamaguchi, Osaka
- R gallery, Fukui
- 1983
- Utsubo Gallery, Osaka
- 1982
- Utsubo Gallery, Osaka
- 1981
- Utsubo Gallery, Osaka
- 1980
- Utsubo Gallery, Osaka
- 1979
- 3rd Floor Gallery, Kyoto
- 1978
- 3rd Floor Gallery, Kyoto Muramatsu Gallery, Tokyo
- 1977
- Muramatsu Gallery, Tokyo
- Gallery Kurenai, Kyoto Muramatsu Gallery, Tokyo
- 1976
- Shinanobashi Gallery, Osaka
- 1974
- Shinanobashi Gallery, Osaka
- 1966
- Gallery Beni, Kyoto
- 2022
- Akio Igarashi|Akira Ida|Takashi Tochiyama, Gallery Maronie, Kyoto
- Three solo exhibitions Masaji Kashio, Akio Igarashi, Hiroshi Yamamoto Sabae Manabe Museum, Fukui
- 2021
- Japanese artists 2021 Gallery Yamaguchi kunst-bau, Kaohsiung
- 2020
- Die Fülle der Leere, kunstraum-oktogon, Bern
- 2018
- New Wave Contemporary Art 80s, The National Museum of Art, Osaka
- 2017
- Kulturhaus Palazzo, Basel
Willem Baars Project, Amsterdam (Akio IGARASHI|Takashi SUZUKI) - 2016
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART,
Gallery Yamaguchi kunst-bau, Osaka
- 2014
- LINE - Igarashi Akio & Keiko Ikeda, Gallery
Yamaguchi, Osaka
Fukui’s Modern art and Hokubi, Parea Wakasa Gallery, Wakasa - 2013
- Large Scale Paintingss – Akio Igarashi, Kanei Masao, Keiji Usami, Fukui Fine Arts Museum, Fukui
- 2011
- TEXTURE – Surface adovocating, Grid, Tottori
Drawing/Brushstrokes Akio Igarashi and Tetsuya Miyagawa, Fukui City Art Museum, Fukui - 2009
- Black & White, GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2008
- 1st Small Format, GALLERY TERASHITA, Tokyo
Akio Igarashi New works, GALLERY TERASHITA, Tokyo
Works of aluminum, Akio Igaarashi, Daniel Gotten, Natsuo Hashimoto, GALLERY TERASHITA, Tokyo
Akio Igarashi、Dieter Villinger、Donald Judd, GALLERY TERASHITA, Tokyo - 2007
- Akio Igarashi - New works of aluminum Plate, GALLERY TERASHITA, Tokyo
- 2001
- Art document 2001 Fukui’s Art Now – from Forest to city, Kanetsu craft center Art Core, Fukui
- 1999
- Outlook of Japanese Modern Art’, Tokyo station gallery, Tokyo
- 1998
- Query against “EXIST”, The Museum of Modern Art, Toyama, Toyama
- 1996
- Japanese Modern Art 50 persons – Presentiment for 21 century, Navio Museum, Osaka
6th Toyama international Modern Art, The Museum of Modern Art, Toyama
Structure of pictures – one color one form, Bunpodo Gallery, Tokyo - 1995
- Fukui’s Art after the second war, ELF Fukui Gallery
- 1992
- Temptation of Brushstroke – from Monet and Seifu to today, Kyoto Municipal Museum of Art, Kyoto
- 1991
- Contemporary Art Fair Nagoya, Electrical Cultural hall, Nagoya
ASPECT OF FUKUI CONTEMPORARY ART. Vol.2, Fukui Fine Arts Museum, Fukui - 1989
- Drawing/ Printing/ Molding of paper, Quebec Canada
- 1998
- 8th Modern art Imadate Paper、Imadate Center, Fikui
- 1986
- Shiga Annual ’86 – ambiguous surface, The Museum of Modern Art, Shiga
Fukui Art Today ’86, Fukui Fine Arts Museum, Fukui
Modern White and Black, The Museum of Modern Art ,Saitama, Saitama - 1985
- World of Noriaki Fujisawa - Noriaki Fujisawa and international artists, Fukui Fine Arts Museum,
Fukui
Japanese art fair ’85, SOGO Department Store, Osaka - 1983
- Shutaro Tsuchioka ,Hokuso-Hokubi and Modern Art Museum, Fukui Fine Arts Museum, Fukui
1st Osaka Modern Art Fair 83’, Osaka Contemporary Art Center, Osaka - 1982
- 7th British International Print Biennale, Bradford Great Britain
- 1981
- Invitation Modern Art Exhibition Kobe – Approach to Plane, Kobe Port Island Museum, Kobe
- 1980
- Fukui Modern Art Exhibition, Fukui Fine Arts Museum, Fukui
- 1977
- 12th Ljubljana International Print Biennale, Ljubljana Yugoslavia
World Print Competition ’77 , San Francisco Museum of Modern Art San Francisco
Modern Print Competition Osaka, Osak Prefectural Gallery, Osaka - 1976
- Art – Now '76, Hyougo Modern Art Museum, Kobe
Japan Art Festival Exhibition, Tokyo ,Seattle and Los Angels - 1966
- Hokubi Group Exhibition' (-'73), Fukui
- 1964
- 8th Shell Art Award Exhibition, Shirakiya, Tokyo / Fujii Daimaru, Kyoto
- 2024
- 五十嵐彰雄 山口藝廊、大阪(個展)
- 2023
- 五十嵐彰雄「擦除繪畫」出版紀念展 山口藝廊、大阪(個展)
- 2020
- 藝術文獻|五十嵐彰雄展:對繪畫的反思,金津創造之林博物館,福井(個展)
- 2019
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 新作 山口藝廊、大阪(個展)
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 近作 山口藝廊、大阪(個展)
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 70-80年代 山口藝廊、大阪(個展)
- 2016
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 山口藝廊、大阪(個展)
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART 山口藝廊、大阪(聨展)
- 2015
- 五十嵐彰雄 繪畫為實質 山口藝廊、大阪(個展)
- 2014
- LINE—五十嵐彰雄|池田啓子 山口藝廊、大阪(聨展)
- 2006
- 山口藝廊、大阪(個展)
- 2024
- 五十嵐彰雄 山口藝廊、大阪
- 2023
- 五十嵐彰雄「擦除繪畫」出版紀念展 山口藝廊、大阪
- 2020
- 藝術文獻|五十嵐彰雄展:對繪畫的反思,金津創造之林博物館,福井
- 2019
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 新作 山口藝廊、大阪
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 近作 山口藝廊、大阪
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 70-80年代 山口藝廊、大阪
- 2018
- Akio IGARASHI, Willem Baars Projects 阿姆斯特丹
- 2016
- 五十嵐彰雄 擦除繪畫 山口藝廊、大阪
- 2015
- 五十嵐彰雄 繪畫為實質 山口藝廊、大阪
- 2014
- 五十嵐彰雄 線状工作 gallery AXIS 6917、福井
- 2013
- 五十嵐彰雄 色彩繪畫 gallery AXIS 6917、福井
E & C 藝廊、福井 - 2009
- GALLERY TERASHITA、東京
- 2008
- 新作展、GALLERY TERASHITA、東京
- 2007
- 鋁板上的新作 GALLERY TERASHITA 、東京
- 2006
- 山口藝廊、大阪
- 2005
- one series 4 -igarashi akio- ONE 展、GALLERY TERASHITA、東京
揺藝廊 京都 - 2004
- GALLERY TERASHITA 、東京
- 2003
- 山口藝廊 、大阪
- 2002
- 鯖江市資料館 、福井 G2藝廊、福井
- 2001
- 海岸通藝廊ーCASO + 山口藝廊、大阪
- 1998
- 17藝廊 金澤、金沢 COCO藝廊、京都 福井縣立美術館 、福井
- 1997
- 山口藝廊、大阪 福井縣立美術館、福井
- 1996
- Base 藝廊 、東京 福井縣立美術館、福井
- 1995
- 360°藝廊、東京 福井縣立美術館、福井
- 1994
- 福井縣立美術館、福井
- 1993
- ELF福井藝廊、福井
- 1992
- IZUMI畫廊、福井 OH藝廊、一宮
- 1991
- COCO藝廊、京都
- 1990
- 山口藝廊、大阪
- 1989
- R藝廊、福井 INAX藝廊、東京 OH藝廊、一宮
- 1988
- COCO藝廊、京都
- 1987
- 山口藝廊、大阪
- 1986
- 山口藝廊、大阪
- 1985
- 山口藝廊、大阪 M藝廊 、小浜
- 1984
- COCO藝廊、京都 空間 B’、福井
山口藝廊、大阪 R藝廊、福井 - 1983
- 靭藝廊、大阪
- 1982
- 靭藝廊、大阪
- 1981
- 靭藝廊、大阪
- 1980
- 靭藝廊、大阪
- 1979
- 3rd Floor 藝廊、京都
- 1978
- 3rd Floor 藝廊、京都 村松畫廊、東京
- 1977
- 畫廊紅、京都 村松畫廊、東京
- 1976
- 信濃橋畫廊 、大阪
- 1974
- 信濃橋畫廊 、大阪
- 1966
- 畫廊紅、京都
- 2022
- 五十嵐彰雄|井田彪|栩山孝、畫廊七葉樹、京都
- 三個個展 橿尾正次|五十嵐彰雄|山本廣 鯖江真鍋美術館、福井
- 2021
- 日本藝術家聯展 山口藝廊、高雄、台灣
- 2020
- 山口藝廊 X 分享藝術|大道至簡 高雄、台灣ス
- Die Fülle der Leere, kunstraum-oktogon、伯恩、瑞士
- 日本藝術家聯展 山口藝廊、高雄、台灣
- 2019
- 「Layer-五十嵐彰雄・金井正夫・宇佐美圭司」 福井市美術館、福井
- 日本藝術家聯展 山口藝廊、高雄、台灣
- 2018
- New Wave Contemporary Art 現代藝術的80年代 國立國際美術館、大阪
- 2017
- Kulturhaus Palazzo 巴塞爾、瑞士
Willem Baars Project, 阿姆斯特丹(五十嵐彰雄|鈴木隆) - 2016
- NEW SPACE with THE ARTISTS and ART、山口藝廊 大阪
- 2014
- LINE—五十嵐彰雄|池田啓子 山口藝廊、大阪
- 2013
- 「大型作品 - 五十嵐彰雄・金井正夫・宇佐美圭司」 福井縣立美術館、福井
- 2011
- 「TEXTUREー堅持表面」 grid、鳥取
「繪畫/筆觸 Igarashi Akio・Miyagawa Tetsuya」福井市美術館 - 2009
- 「Black & White」 GALLERY TERASHITA、東京
- 2008
- 1st Small Format GALLERY TERASHITA、東京
五十嵐 彰雄/新作展 GALLERY TERASHITA、東京
「鋁作品 - 五十嵐彰雄、Daniel Gotten、橋本夏夫」GALLERY TERASHITA、東京
Akio Igarashi、Dieter Villinger、Donald Judd 三人展 GALLERY TERASHITA、東京 - 2007
- 五十嵐 彰雄/鋁板的新作品 GALLERY TERASHITA、東京
- 2001
- 「Art Document 2001 福井的藝術-從森林到城鎮」 金津制作之森 藝術核心、福井
- 1999
- 「現代日本繪畫的展望展」 東京車站藝廊、東京
- 1998
- 對於「存在」的質疑 富山縣立近代美術館、富山
- 1996
- 日本現代藝術 50人—21世紀的預感 Navio美術館、大阪
第6回富山國際現代美術展 富山縣立近代美術館、富山
繪畫的構造・一色一形態 文房堂藝廊、東京 - 1995
- 戰後福井的藝術50人展 ELF福井藝廊、福井
- 1992
- 手寫的誘惑 從莫內.栖風到現代 京都市美術館、京都
- 1991
- 名古屋當代藝術博覽會 電氣文化會館 名古屋、名古屋
福井的美術 現代VOL.2 福井縣立美術館、福井 - 1989
- 繪畫.印刷.紙的造形 魁北克、加拿大
- 1998
- 第8回現代美術今立紙展特別企劃展 今立培訓中心 今立、福井
- 1986
- 滋賀年度'86ー曖昧的表象 滋賀縣立近代美術館、大津、滋賀
今日福井藝術'86 福井縣立美術館、福井 現代的白與黒 埼玉縣立近代美術館 - 1985
- 藤沢典明的世界展ー藤沢典明與來自世界各地的作家 福井縣立美術館、福井
日本藝術博覽會'85 崇光百貨店、大阪 - 1983
- 土岡秀太郎和北荘・北美和現代美術館 福井縣立美術館、福井
第1回大阪現代藝術博覽會'83 大阪府現代美術中心、大阪 - 1982
- 第7回英國國際版畫雙年展 布拉福德、英國
- 1981
- 神戸招待現代美術展ー接近飛機 神戸港島博物館、神戸
- 1980
- 福井現代美術展 福井縣立美術館、福井
- 1977
- 第12回盧布爾雅那國際版畫雙年展 盧布爾雅那、南斯拉夫
世界版畫大賽'77 舊金山現代藝術博物館 舊金山、美國
現代版畫大賽 大阪府民藝廊、大阪 - 1976
- ART NOW'76 兵庫縣立近代美術館、神戸、兵庫
日本藝術節展 東京、西雅圖、洛杉磯 - 1966
- 北美聯展(〜'73)、福井
- 1964
- 第8回シエル美術賞展 白木屋、東京 藤井大丸、京都
- 滋賀県立近代美術館 福井県立美術館 高松市美術館 富山県立近代美術館 武生市役所(現越前市) 大分県立美術館