Artist Page Akio Igarashi 五十嵐彰雄
五十嵐彰雄| AKIO IGARASHI 削られた絵画 近作
2019.07.12(金)- 2019.08.10(土)
今回の展覧会は「削られた絵画」のシリーズの90年以降、主に近作を中心に作家の承認を得て、ギャラリーサイドで展示構成をしております。五十嵐彰雄の越前武生にあるアトリエは、ICUの処女作となる建築です。 アトリエは天井より自然光が降注ぐ構造で、四方に渡り大きな白い壁面があり、ほぼ立方形のゆったりとした空間となってる。対して入り口は幅の寸法は広く取られているものの、茶室の「躙(にじり)口」を思わせる様な高さの低くなっている。それを潜り抜けて目線を上げると四方の白い壁面に掛けられた大きな作品に眼を奪われます。また、床には無造作に数々の作品が置かれている状態です。幾度となくアトリエにお伺いし、その瞬間の新しい作品を見る新鮮な感覚が忘れられず、強く印象付けられてきました。往々にして、ギャラリーでの展示は作品を選別し、作品をよく見せようとする意思が働くことが常です。今回は選別作業をなくし、有りの侭の作家が求める「絵画作品、もしくはアート性」の一端を、いつもとは違った視点から垣間見て頂くことができれば幸いです。