池田啓子|Keiko IKEDA
2005.01.10(月)- 2005.01.29(土)
池田啓子個展プレスリリース 近年、池田啓子は「光り」を主題にした作品を制作し続けています。光りを鏡に反射し壁面に投射した作品、壁面より弱冠浮かしたガラス板に僅かなイメージをシルクスクリーンで刷り、照明光によりイメージを壁面に投射させた作品、ブラックライト(不可視光線)を光源にし,それ自体が発光する素材(糸)を使用した作品等、「光り」そのものを認識させる表現を試みました。一連の作品はおのずから展示される空間とは深く関係を持ち、 作品と空間の微妙な関係がいつも呈示されています。 今回の個展では、会場の中心にある柱を基準にし、フロアーより5cmほど浮いた位置に数ミリの円上の紙をグリッド状に敷き詰めといる。かなり暗い会場に入り込むと作品が何処にあるのかと戸惑いはするものの、やがて床の僅かに光る星のような存在に気付く。床に浮く作品である。一般的にはこの作品はインスタレーションと見られがりではありますが、もともと平面作家として制作をしている池田にとってはやはり床に浮かぶ平面としての意識がより濃くみてとれる作品です。回廊状に見れる作品は一歩一歩歩を進むに連れ会場全体、床に浮く作品は様々な様相を提示してくれます。また、同時に80年代前後の未公開のドローイング作品も展示いたします。